潜在看護師が職場復帰できない理由と問題点

復帰できない潜在看護師の問題点とは?

潜在看護師が職場復帰できない理由と問題点

日本看護師協会の調査によりますと潜在看護師の数は推計で55万人程度です。 この中の10%に相当する5万5000人が職場復帰することが可能になれば、我が国の看護師不足の問題はクリアされると言われています。

ここでは、潜在看護師が職場復帰できない理由と問題点についてお話します。 職場復帰を希望しない潜在看護師を強引に仕事をさせることは無理です。 ですが、潜在看護師の中の77.6%は医療現場へ復帰して仕事をしたいという意思を示しています。

復職希望を持っている潜在看護師の1部だけでも医療現場へ復帰させることができれば看護師不足の問題は大幅に緩和されるでしょう。 それが上手く機能しておらず現実には<慢性的な看護師不足>は相変わらずです。 大部分の潜在看護師が復職を希望していても復職しないで過ごしているのでしょう。

潜在看護師が職場復帰できない理由は次のような理由があります。
(1)子育ての問題があるから――43%
(2)家事と仕事の両立が困難だから――23%
(3)適正や能力への不安があるから――21%
(4)医療ミスや責任の重さに不安があるから――18%
(5)夜勤をする体力的負担に不安があるから――16%

このような問題がクリアされれば、ほとんどの潜在看護師が職場復帰できるでしょう。 ――では、潜在看護師が復職するために必要なものはどういったものがあるのでしょうか? 復職への阻害要因を取りのぞくことができれば看護師の数を充足できるはずです。

1番目は<潜在看護師の実数がわかっていないこと>です。 55万人の潜在看護師の数はあくまでも日本看護師協会の推計でしかなく、厳密に調査された結果のデータではありません。 各都道府県に設置されているナースセンターがその人数を把握しているのでしょうか?

2番目は<潜在看護師が復職するための研修が充実していないこと>です。 病院が潜在看護師を雇用するには2つの研修が必要でしょう。

ひとつは、ブランクを解消する実務研修です。 もうひとつは、医療現場から離れていた期間に導入された最新の看護スキル・ケアに関する研修です。 ですが復職を希望する潜在看護師を対象とした研修をしている医療機関は全体の10.8%程度。 こういった理由は、丁寧な研修を実施することでクリアできるはずです。

3番目は<看護師が地域で利用できる託児所が少ないこと>です。 復職できない理由のトップ「子育ての問題があるから」は43%が上げています。 24時間対応の託児所ができれば、この問題もクリアできるでしょう。